「Slack疲れ」してませんか?フロー情報に流されないためのツール整理術

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「Slack疲れ」してませんか?フロー情報に流されないためのツール整理術「Slack疲れ」してませんか?フロー情報に流されないためのツール整理術

終わらない通知、流れていく大事な情報...「Slack疲れ」の正体

「また未読が100件超えてる...」

月曜の朝、PCを開いて最初に目に入るのは、週末の間に溜まった大量のSlack通知。スクロールしてもスクロールしても終わらないメッセージの山。その中に、本当に自分が対応すべき重要な連絡が埋もれているかもしれない。

そんな不安を抱えながら、あなたは今日も「とりあえず全部目を通す」作業を始めていませんか?

DX推進が叫ばれる中、多くの企業がSlackやTeams、Chatworkといった社内SNS・チャットツールを導入しました。確かにメールよりも手軽で、リアルタイムなコミュニケーションが可能になりました。

しかし、その便利さの裏で、新たな問題が生まれています。

「ツール疲れ」 です。

情報共有ツールを入れたはずなのに、むしろ情報が見つからなくなった。コミュニケーションを活性化させたかったのに、通知に追われて本来の業務に集中できない。そんな矛盾した状況に陥っている企業は少なくありません。

あなたの職場でも、こんな声が聞こえてきませんか?

  • 「あの資料、どのチャンネルで共有されたっけ?」
  • 「先週決まったはずの仕様、もう一度確認したいけど流れちゃった」
  • 「通知を全部追うのが無理で、重要な連絡を見落としてしまった」
  • 「Slackを見てると仕事した気になるけど、実は何も進んでない」

これらはすべて、フロー型の情報共有ツールに依存しすぎていることが原因です。

その疲れ、あなただけじゃありません

「自分の情報整理能力が低いのかな...」

そう自分を責めていませんか?でも、安心してください。これは個人のスキルの問題ではなく、ツールの特性を理解しないまま運用している組織全体の問題なのです。

ある調査によると、ナレッジワーカーは1日のうち約2.5時間を「情報を探す時間」に費やしているといいます。さらに、チャットツールの通知によって作業が中断されると、元の集中状態に戻るまでに平均23分かかるというデータもあります。

つまり、良かれと思って導入した情報共有ツールが、皮肉にも生産性を下げているのです。

特に問題なのは、SlackやTeamsのようなチャットツールが「フロー情報」を扱うツールだという認識が薄いことです。

フロー情報とは、時間とともに流れていく性質を持つ情報のこと。雑談、ちょっとした質問、リアルタイムの相談ごと。これらはその瞬間のコミュニケーションとして価値がありますが、後から参照する必要がない情報です。

一方、ストック情報とは、蓄積して後から何度も参照する情報のこと。マニュアル、議事録、ナレッジ、FAQ。これらは時間が経っても価値が変わらない、むしろ蓄積されることで価値が増す情報です。

多くの企業が犯している間違いは、フロー型ツールにストック情報を流してしまっていることです。

会議の議事録をSlackに投稿する。重要な決定事項をチャンネルで共有する。マニュアルのPDFをチャットで送る。

その瞬間は確かに「共有」できています。でも、1週間後にその情報を探そうとしたとき、あなたは見つけられますか?

フロー情報とストック情報を分ける。たったそれだけで変わる

この「Slack疲れ」「ツール疲れ」から抜け出す方法は、実はシンプルです。

フロー情報とストック情報を、適切なツールに分けて管理すること。

これだけで、情報の迷子がなくなり、通知に追われる毎日から解放されます。

本記事では、あなたのチームが今すぐ実践できる「ツール整理術」を、具体的なステップでお伝えします。難しいことは何もありません。今使っているツールの「使い方」を少し変えるだけで、劇的に状況は改善します。

フローとストックの使い分けで情報整理フローとストックの使い分けで情報整理

今日から始める「ツール整理術」3つのステップ

ステップ1:情報を「フロー」と「ストック」に分類する

まず、あなたのチームで日々やり取りされている情報を棚卸ししましょう。

フロー情報(チャットツール向き):

  • 雑談、アイスブレイク
  • 「今から会議室行きます」などのリアルタイム連絡
  • ちょっとした質問と即答
  • 進捗の軽い報告
  • 緊急の問い合わせ

ストック情報(ナレッジベース向き):

  • 会議の議事録
  • プロジェクトの仕様書
  • 業務マニュアル・手順書
  • よくある質問とその回答(FAQ)
  • 過去のトラブル対応履歴
  • 新人教育用の資料

この分類をチーム全員で共有することが第一歩です。「この情報はフロー?ストック?」と迷ったら、**「3ヶ月後に誰かが参照する可能性があるか?」**を基準にしてください。参照する可能性があるなら、それはストック情報です。

ステップ2:ストック情報の「置き場所」を決める

フロー情報はSlackやTeamsに任せておけばOKです。問題はストック情報の置き場所です。

多くの企業では、ストック情報の置き場所が定まっておらず、以下のような状態になっています:

  • Googleドライブのどこかにある(でも誰もフォルダ構成を把握していない)
  • Confluenceに書いたはず(でも検索しても出てこない)
  • 誰かのローカルPCに保存されている
  • 結局Slackで聞いた方が早い

これでは、ストック情報を作成しても意味がありません。

ストック情報を活かすためには、「ここを見れば必ず見つかる」という一元化された場所が必要です。

選択肢としては:

  • Notion
  • Confluence
  • SharePoint
  • 社内Wiki
  • ナレッジベースツール

どのツールを選ぶかよりも重要なのは、「全員がそこに情報を置く」「全員がそこを検索する」というルールを徹底することです。

たとえばSeediaのようなナレッジ共有に特化したツールを使えば、チームの暗黙知を検索可能な形で蓄積し、「あの情報どこだっけ?」という問題を解消できます。

ステップ3:Slackの使い方を「引き算」する

ストック情報の置き場所が決まったら、次はSlackの使い方を見直します。

やめること:

  • 議事録をSlackに投稿する → ナレッジベースに書いてリンクを共有
  • マニュアルをSlackで送る → ナレッジベースに置いてリンクを共有
  • 「〇〇の件、以前どうしましたっけ?」とSlackで聞く → まずナレッジベースを検索

続けること:

  • リアルタイムの相談
  • 雑談・コミュニケーション
  • 緊急連絡
  • 簡単な質問と即答

ポイントは、Slackに投稿する情報を「引き算」することです。

「これはストック情報だからSlackには書かない」という意識を持つだけで、Slackのノイズは大幅に減ります。結果として、本当に見るべき情報だけがSlackに流れるようになり、「全部追わなきゃ」というプレッシャーから解放されます。

ツール整理の3ステップツール整理の3ステップ

こんなチームは今すぐツール整理を

以下に当てはまるチームは、ツール整理の効果が特に高いでしょう:

  • Slackのチャンネル数が30以上ある:情報が分散しすぎて、誰も全体像を把握できていない状態です
  • 「あの情報どこ?」が1日3回以上発生する:ストック情報がストックされていない証拠です
  • 新人が独り立ちするまでに3ヶ月以上かかる:暗黙知が言語化・蓄積されていない可能性が高いです
  • 同じ質問に何度も答えている人がいる:FAQがストックされていれば、その時間は本来の業務に使えます
  • リモートワーク導入後、情報共有に課題を感じている:オフィスでの「ちょっと聞く」ができなくなった分、ストック情報の重要性が増しています

DX推進の波に乗ってツールを導入したものの、うまく活用できていない...そんな状況を放置すると、チームの生産性は下がる一方です。

逆に、今ここでツールの整理に取り組めば、競合他社に差をつけるチャンスでもあります。多くの企業がこの問題に気づいていない今だからこそ、先に動いた組織が優位に立てるのです。

まとめ:フローとストックを分けて、本当の生産性を取り戻そう

ツール整理で生産性向上ツール整理で生産性向上

「Slack疲れ」の正体は、フロー型ツールにストック情報を流し込んでしまっていることでした。

解決策はシンプルです:

  1. 情報を「フロー」と「ストック」に分類する
  2. ストック情報の置き場所を一元化する
  3. Slackの使い方を「引き算」する

この3ステップを実践するだけで、あなたのチームは「通知に追われる毎日」から「必要な情報にすぐアクセスできる環境」へと変わります。

大切なのは、ツールを増やすことではなく、今あるツールの「使い分け」を明確にすることです。

まずは今週のチームミーティングで、「フロー情報とストック情報を分けよう」という提案をしてみてください。きっと、同じ悩みを抱えているメンバーがいるはずです。

小さな一歩から、チームの情報共有は大きく変わります。「Slack疲れ」から解放された、本当に生産的な働き方を手に入れましょう。

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